20140222
カセットテープっていいですよね。
まずモノとしてのかわいさがある。
メタルとかクロームとか音質の良いカセットは値段に見合ったかっこいい外見だったし、女子用っぽいのは透明ピンクやグリーンで80年代的おしゃれだった。
A面とB面があったりして構造が原始的で、テープを巻き取る様子が透明な窓から見えるのもいい。
とにかくシンプルで、それゆえ手作業でいろんな裏技が使えるんですな。
裏技その1. 無音部をなくすため、テープの白い部分をカットして裏からセロテープでつなげる。
裏技その2. 伸びたテープを冷蔵庫に入れるとて再生するという都市伝説(?)。
裏技その3. 永久保存のつもりでツメを折ったテープをもう一度使うためツメの上からまたセロテープを貼る。
裏技その4. 友達から借りたテープのなかの1曲がA面とB面にまたがっていたときにポーズボタンを駆使して華麗に繋げる。
そんな話を以前「#カセットテープあるある」というタグをつけて呟いていたら数名の方も乗ってくださり、まとめさえできていました。 ありがたや。
ところで、なぜ突然そんなことを言い出すのかといいますと、編集者の南陀楼綾繁さんがお仕事にポータブルカセットレコーダーを使われているという話からカセットテープの話題がツイッタ−上で盛り上がり、カセットブックってものもあったよね、などと言ってるうちに、気付けばイベントに発展しました。
その名も「いまあえてカセットブックを出版するとしたら会議」。
いつも「あれはなんだったんだろう」でお世話になっているジャングルブックスさんで新たなるイベントシリーズの誕生です。
最終的にはカセットブックを出すことを目標に、第一回を開催します。
「いまあえてカセットブックを出版するとしたら会議」
第一回 カセットブックとは何ぞや?
記録メディアの進化の中で、いまや絶滅のがけっぷちにあるカセットテープ。
しかし、1980年代には、そのカセットを媒体とする「カセットブック」という出版形態が最先端の存在だったのです。
この会議は、個人による出版・リリースが安くかつ簡便になった時代に、「いまあえてカセットブックを出版するとしたら」をシミュレーションするものです。
話し合いの成果を元に、実際にカセットブックを出版する所存であります。
最初となる今回は、さまざまなカセットブックを見て、音源を聴きます。
みなさんの自宅の片隅に眠っているカセットブックがあれば、ぜひお持ちください。
カセットブックの代わりに、秘蔵のカセットテープも歓迎します。
カセットテープ世代も未使用世代も、お気軽にご参加ください!
出演 南陀楼綾繁×平山亜佐子
日時 2014年2月28日(金)19:30~
場所 ジャングルブックス 豊島区雑司が谷2ー19ー13 ステラ護国寺B1 03-6914-1747
参加料 1000円(+打ち上げ 飲む人1000円、飲まない人700円)
連絡先 junglebooks☆castle.ocn.ne.jp 田波まで(アドレスの☆を@に)
南陀楼綾繁(なんだろう・あやしげ) 1967年生。ライター・編集者。古本、新刊、図書館、ミニコミなど、本に関することならなんでも追いかける。「不忍ブックストリートの一箱古本市」発起 人。「一箱本送り隊」呼びかけ人。著書『一箱古本市の歩きかた』(光文社新書)ほか。
平山亜佐子(ひらやま・あさこ)挿話蒐集家、デザイナー、音楽家。著書に『20世紀 破天荒セレブ ありえないほど楽しい女の人生カタログ』(国書刊行会)、『明治大正昭和 不良少女伝 莫連女と少女ギャング団』(河出書房新社)。11年から一人で『純粋個人雑誌 趣味と実益』発行。
説明にもある通り、カセットテープやカセットブックをお持ちでしたらぜひご持参ください。
見たり聴いたりしながらいろんなアイディアを出していけたらと思っております。
どうぞよろしくお願いします!