20150707




6.『礼賛』解剖①

今日から『礼賛』の各章の簡単な要約(断片的な記述の寄せ集めなのでときに意味不明に感じるかもしれないが、そういう本なので了とせられたい)と読解ポイントを4回に分けて書いていこうと思う。
住人たちが疑問に思っていたことに図らずも応えているような記述がある場合は、青字で載せた。


序章
マスコミに取り囲まれる送致車両に乗った私は『家族ゲーム』のラストシーンのようにヘリの音を聞いていた。文才はないが拘置されても心は自由という証明としてこの本を書く。高二で初体験した徹さんと過ごした時間はプライスレス(意訳)。
《読解ポイント》殺人罪で捕まっているというのに『家族ゲーム』とは。裁判でも取りざたされた、安藤さんが火事で亡くなったことで事情聴取されたときのブログの記述「サスペンスドラマのような一日でした」を思わせる例えである。現実に直面すると虚構に逃げてしまう佳苗の本質はまったく変っていない。


【第一部】

女王蟻
父の友人一家を歓待する木山(木嶋)家。母はイギリス式のアフタヌーンティーを用意し、父はラフマニノフのレコードを流す優雅なひととき。父と友はイギリス留学した経験あり。花菜(佳苗)は友人の娘で一歳上の真由ちゃんと遊ぶが、東京暮らしらしい洗練に密かに嫉妬する。蟻の観察キットを見て「女王蟻になりたいな」とひとりごちる。
《読解ポイント》生クリームたっぷりのココアと、サンドウィッチ、ケーキ、スコーンを居間で食べた後に子ども部屋に移動してジュースとひよこ煎餅と南部煎餅ときびだんごとマルセイバターサンドを食べ、晩ご飯ができたと呼ばれれば、レモン炭酸水(大人はシャンパン)とマカロニグラタンとパエリアを食べる二家族。あまりの大食ぶりにストーリーもかすむ勢いだ。グラタンとパエリアという献立もひどい。父のイギリス留学は「欲求不満日記」にも書いていて、住人にはハワイの別荘とともに嘘と認定されていたが『礼賛』の記述はやけに細かい。真相は謎。


 西の祖父母
母方の「西の祖父母」になつく花菜。父方の祖母は職業婦人だったが西の祖母は専業主婦で花菜はそこにも憧れている。スリムな真由ちゃんを羨ましがる花菜に祖母は、嫉妬をやめて常に感謝して生きろと告げる。さらに父には「人に無闇に同調するな」と教わる花菜。母はピアノ教室を開校し、一日の半分はピアノ室に籠っていた。
《読解ポイント》父方(本家)は曽祖父が別海開拓に尽力した大物で、祖父が町議会議員、祖母は女学校教師と明らかに母方よりいい家なのだが、母方の家に家政婦がいたという一点だけで「本家より階級が上の西の祖父母に可愛がられていたのだ、と内心嬉しかった」と佳苗は記す。本家に恨みがあるのだろう。長男である佳苗父が司法書士にも受からずブラブラしていたことや、その妻は中卒だったこと、後に孫の佳苗が泥棒事件起こすなど、本家に嫌われる要素は十分すぎるほどある。佳苗曰く、専業主婦に憧れた理由は西の祖母のおかげらしいが。


783 :可愛い奥様:2009/11/25(水) 14:03:09 ID:Hof+HYOk0
 なんとなくだけど、力士は祖父に嫌われてた気がする
 ブログに父・母・祖母・妹・弟がよく出てくるのに、
 祖父がちっとも出てこない
 地元の名士?だし、力士好みの素材のはずなのに
 500万窃盗の件で、弁済し謝罪した祖父が、
 「おまえは家の恥だ、東京に行きたいのなら行け、
 二度と帰って来るな」なんて言ったのかも 


909 :可愛い奥様:2009/12/03(木) 15:31:03 ID:hyu5TVIE0
 自己愛は自分を否定した人間を否定するという感じなので
 父方祖父は自分を否定した人間なんでしょ、多分(私の予想)
 で、遠くに離れて住んでいるから記憶からも抹消。
 その程度。
 父親は浅薄な人格のコピペ元
 母親は力士にもバカにされる存在ってとこ。
 北海道に住んでいるはずなのに
 東京での日々に登場していることになっているし。


913 :可愛い奥様:2009/12/03(木) 15:45:51 ID:7/JfM39r0
 父方祖父は、木嶋家が親しくしていた医師宅から
 力士が通帳を盗んで500万下ろしたとき、
 飛んで来て全額返金&平謝りして示談にした恩人なのにね。
 力士は相当絞られたはずだから恨んでたか。 


691 :可愛い奥様:2009/12/13(日) 11:57:34 ID:SvsS2bzb0
 母親子育て放棄してたの?初耳。
 母親がピアノ教師として働いている間、
 力士は母方祖母に預けられていたんだよね。
 ここでのいろいろな体験がのちにつながっているのかなと思ってた。 


696 :620:2009/12/13(日) 12:13:48 ID:xDrE6oDV0
 そーいえば、力士、母親は働くべきじゃないとかいう
 子育て論を書いてたね。
 自分の母親の子育てを否定したかったのかな。


初潮
花菜8歳の正月、父は会社を辞めて祖父の事務所を手伝うことになり、一家は父方の祖父母の住む隣町に引っ越した。そんな折り、西の祖父母の家にいるとき花菜は初潮になる。祖父母は慌てて鯛の尾頭付き、花咲蟹の椀、金時豆の入った赤飯、大吟醸の酒などご馳走を用意。近所の水道屋や工務店の人などを集めて宴が用意された。
《読解ポイント》初潮が早かったことはいまだに佳苗の自慢らしい。「普通の女の子より、成長が早いということは、知能の発達も他の子より早くて優秀な子供であり、同じ学年の児童より抜きんでている証しが初潮なのだと感じた」としている。が、これで佳苗がWさんとの赤飯論争に固執した理由がわかった。『礼賛』が世に出る6年前の住人の書き込みは以下。


511 :可愛い奥様:2009/11/05(木) 10:03:46 ID:221Ta4rr0
 深読みかもしれないけど、力士にとって
 「お赤飯」って特別な存在だったのかもね。
 地方では「女の子の象徴」みたいな意味合いで語られることもあるから。
 もしかして狭い村社会で他の子より早く大人になってしまって…とか
 その頃の思い出に何か関係があるのかも。


349 :可愛い奥様:2009/11/05(木) 03:14:03 ID:myJ8qLlC0
 ここまでくるとどれも嘘くさいけど、一つだけ信じてる事がある。
 赤飯だけはガチで炊いていただろう、って事。
 力士の披露した虚構の世界の中で、
 赤飯にまわつる色々だけは真実なんだろうと思ってる。 


353 :可愛い奥様:2009/11/05(木) 03:19:42 ID:NU7DY7/X0
 だからこそあれだけ赤飯論争の執着度はとりわけ執着してたのかもね
 で、この赤飯論争の後に力士は、Oさんに手をかけるわけだけど・・・
 ・・もしやWさんと同じ、都心の資産家、育ちがいいってう点で、
 異常に憎しみを抱く精神状態だったのかも?
 (Oさん以外の被害者は23区内在住ではない)
 私怨が混じっていたから、力士にしては犯行が杜撰で早急。
 結果、足がついてしまった


500 :可愛い奥様:2009/11/05(木) 20:00:48 ID:w8ke5GLD0
 お赤飯に対しては異常なまでに固執してるw
 過去に何かあったとしか思えない
 それがWさんと張り合った根本なのかも?


また、佳苗の早熟さを医学的な理由とする住人も。


690 :可愛い奥様:2010/02/04(木) 13:08:42 ID:AsQwFjfX0
 力士ホルモン系の病気だったと思う。
 異常な程活動的になりよく働き、
 異常な性欲増進も見られる甲状腺機能亢進症だったと自分は思う。
 ホルモン値をコントロールできないと攻撃的な人格に変わる。 


439 :可愛い奥様:2010/02/08(月) 16:05:03 ID:oxnsJX1G0
 私もそれ思ってました。
 理性を司る大脳皮質に器質的障害があるのではないかと
 顔、特に目と口が左右アンシメトリーになってるのも気になる
 そろそろ日本の警察も、プロファイルのために
 犯罪者の脳のCTを撮影する必要があるのじゃないかしら 


43 :可愛い奥様:2012/04/14(土) 17:39:31.89 ID:wKDVQx8E0
 思春期早発症なのかもね。
 脳腫瘍を併発している場合も有ると言われているけど
 力士の脳の中も病理的におかしいのかも知れない。
 脳に腫瘍が有ると性格がエキセントリックになる事も有るらしい。


34 :可愛い奥様:2013/11/17(日) 09:16:43.79 ID:ysXNHYsN0
 女優高橋恵子の自伝
 あれにも初体験は9歳とか衝撃なことが出てくるんだけど
 彼女も北海道
 容姿は雲泥の差なんだけど(彼女を真似てふかした?)
 牛って早く牛乳搾るためにホルモン剤打つんだって
 それでメキシコでは女児5歳で初潮、6歳で妊娠っていう
 信じられないような事象が起こっていたんだって
 もう30年、40年前(大きい問題になっていたようだよ、
 図書館で農薬の勉強の際、分厚い報告書になっていたのを読んだ)
 牛へのホルモン投与、その牛乳を飲んだ妊婦から胎児への
 ホルモン影響で女児早熟現象が起こっていた
 メキシコで多発だけどアメリカでもぽつぽつとはあったみたい
 ならば、日本でも起こっていても不思議ではないか・・と考えた
 別海は牛飼いの町
 今はもう牛の早熟ホルモンは打たれていないようだけど 

ま、素人の勝手な憶測なので話半分に止めておいて欲しい。


変質する母
花菜が初潮を迎えたことで保健の先生に「早熟」といわれた花菜は、その言葉が「気に入った」。家でもお祝いのご馳走が出たが、母に食べるのを控えめにしろ、西の祖父母に甘やかされたと指摘され、花菜は気分を害する。この頃の花菜は図書館に足しげく通い、借りた本を音読し、感想文を父に提出、本について父子で話し合うなどして過ごしたが、おかげで母の怒りを買った。
《読解ポイント》図書館で曽祖父の偉業を知り、夏目漱石をはじめさまざまな本を耽読する花菜。「私は読書によって幼いときに自我の葛藤を感じたり、私とは何かというような出口のないスパイラルに下りていかずに済んだ」とさらっと不思議なことを書いている。つまり佳苗は自我の葛藤から目をそらし仮想体験に身を任せることが読書だと思っているらしい。また母がラジオ体操、コーラス、英会話、社交ダンス、「全国友の会」などに取り憑かれように通っている姿も印象深い。母は毎日体重計に乗り数百グラムに一喜一憂、この頃から佳苗に「人前でガツガツ食べるな」と注意していたようだ。


397 :可愛い奥様:2009/11/11(水) 21:52:27 ID:aP8muAoLO
 さっきアサヒ芸能読んだら、小学四年以降太りはじめたみたい。
 第二次性潮が早くて身長が止まってしまうと肥満になる女の子って多いわ。
 そこで親や周囲からあからさまにデブ対策されると傷ついて、
 性意識等歪んでしまうそう。
 (昔は昼休みに肥満児教室っていう公開処刑があったわね〜) 


933 :可愛い奥様:2009/11/30(月) 01:30:31 ID:EWuRqeaB0
 超早熟(自分もそう)だったことに
 母親のフォローが適切ではなかった気がする。
 顔が子どもで体が大人だと変な男が寄ってくるんだよね。
 倫理観が育つ前に自分の性をモノとして扱うことに
 抵抗がなくなってしまったのでしょうか。 


945 :可愛い奥様:2009/11/30(月) 02:41:45 ID:XfN+ThrlO
 昔CBSドキュメントで、肥満の女子は発育が早いのもあるけど、
 色々傷つけられる事多く、自己評価が恐ろしく低いので、
 優しく褒めてくれるような異性にはすぐ体を許してしまう、と
 言ってたな。
 そしてそういう男はたいてい大人の男。
 また、そういう中年との経験は同級生に向けて
 「あんたらみたいなガキとちがう」みたいな優越感に浸らせ、
 学校で感じている強い疎外感や劣等感を相殺してくれるから
 深みにはまりやすいとか。
 何だか力士思いだすわ


高等遊民
夏目漱石の『それから』『彼岸過迄』で「高等遊民」という言葉を知った花菜は父に「あのね、お父さん。私は大人になったら高等遊民になりたい」と言って驚かせるが、父は自分の父の後妻とうまくいかなかったこと、大学を出て結婚するまで自分も高等遊民だったが周囲に責められて仕方なく勤めたことなどを話し、大学に行っても気持ちが変わらなければ高等遊民になってもいいと言う。
《読解ポイント》本当にこんな会話が父子であったのかはわからないが、関心が家の外に向いている母への強烈な反発と、父のお坊ちゃん的性格から、働かないで暮らすことに父も反対はしないだろうという佳苗の甘えが見える。実際には佳苗の泥棒事件、ヤフオク詐欺事件のたびに上京して頭を下げ、気に病んだといわれ、事故死の原因とすらいわれているのだが。

951 :可愛い奥様:2012/04/14(土) 12:52:15.78 ID:uO6JE9xg0
 >父からは読書の楽しみを教わり、新しく購入した本を読み終えたら、
 >父の書斎に持って行き蔵書印を押して貰い、
 >父と討論した時間は心の糧となっています。(一万二千字手記より)

 これも誰かのエッセイかなんかにあったんだよなあ。
 15年以上昔の本だったと思う。
 当時「自分の家なのに図書館みたいに蔵書印押すんだあ」って
 印象的だったから憶えてるよ。


963 :可愛い奥様:2012/04/14(土) 13:12:24.34 ID:azDOchR30
 美智子様の「橋を架ける」? 文体が近い
 蔵書印の話はあったかどうか??だけど
 父から〜の部分は似てる



300 :可愛い奥様:2012/04/19(木) 02:09:35.62 ID:q9nXUDyz0
 本人が言うように本来の性格は派手好きなんだろうね
 華やかさとは対極のご面相に生まれついて気の毒
 周囲は大自然だというのに
 大人びた文学少女でも演じるしか役がみつからなかったか
 力士がどれだけの映画を見、本を読んだのかしらないけど
 力士からは文化の香りどころか借り物、ニセモノ、安っぽい、薄っぺら、
 こんな言葉しか浮かんでこない 


301 :可愛い奥様:2012/04/19(木) 02:14:06.04 ID:cyETxS+P0
 手記だとレベルの高い文化だ、読書家だと言ってるのに
 ブログじゃ本の話題出てこない
 (手記も具体的にタイトルは出さないので人間性に近付いた感じはない)
 出てくるのは叶姉妹、十和子、武田久美子あたりのタレント本だけ?
 欲求不満日記ではAVをAmazonで買ってるけど
 映画の話やら他にあったっけ?
 本人談の通り清々しいほど食と性のみですよね
 それ以外は書かない制約でもあるかのよう




交換日記
父と仲良くする花菜を面白く思わない母は、勝手に花菜の日記を盗み見たり、友人に連絡をとったりした揚げ句、母子で交換日記をしようと提案。しかし内容はダイエットを強いたりと一方的なものだった。花菜は身長156cmになりバレー部に入部、家では父とパソコン通信を始めた。夏休みに真由ちゃんが来ることになり、花菜と妹と三人で「ヤマザト会(ヤマギシ会)」の農業体験に参加することが決まる。
《読解ポイント》佳苗9歳の時点で木嶋夫妻の仲がすでに冷え切っている。が、そもそもこの夫妻がどこで知り合ったのかは謎のままだ。佐野眞一『別海から来た女』には高校の同窓生とあったが母は中卒といわれている。『礼賛』には父の台詞として「お父さんはポジティブで明るい女性に惹かれた。音楽的素養があったことも好ましかった。お母さんの年代でピアノが上手に弾ける女性はあまりいなかったからね」としか触れられていない。


535 :可愛い奥様:2009/11/21(土) 14:34:50 ID:cqCbOrSI0
 父親中央大学卒業後、北海道の地元近くに帰ってきて、
 司法試験かなんか目指して家具店で働いてたときに
 力士エの母親と出会って結婚したとか。
 結局、司法試験にも受からず司法書士にも受からずで、
 父親が経営してた司法書士の店を手伝って生計たててたらしい。
 司法試験って、ながーくずーっと勉強すれば通るという
 試験ではないらしい。
 向き不向きがあるって。
 今度の改正で司法試験を3回しか受けられないとかいう取り決めは、
 長い就職浪人を出さないようにする為の処置らしい。
 弁護士になれず人生狂った人多いとか。
 力士エの父親は向いてなかったんだろうね。 


580 :可愛い奥様:2009/11/21(土) 16:18:07 ID:K5xQqeFl0
 母親も別海町に生まれ育ち
 音楽好きの父親が、ピアノを弾く一つ下の母親を見そめて付き合い、
 中標津で結婚生活を始めた@週刊朝日


ヤマギシ会については、自称元セフレの書き込みがスレでは最初の情報だった。
元セフレを偽物扱いする向きもあったが、まさか佳苗が書いた小説で本物と証明されるとは胸熱である。



622 :可愛い奥様:2012/01/13() 14:50:49.12 ID:4ThksvxS0
 名前ど忘れで出てこないのですが、自称・佳苗の知人さんが2ちゃんに書いた

 >彼女は「うわー懐かしい!」とワゴン車に駆け寄り、
 >いくつかパンを購入しその場で食べはじめた。
 >ワゴン車には「ヤマギシステム」と書かれている。
 >「わたし、子供のころ、ここに入れられてたのよ〜」
 >具具ってみたところ「もしかしてヤマギシズム」と出てくる。
 
 このレスが発端じゃなかったかしら。違っていたらごめんなさい。 


643 :可愛い奥様:2012/01/13() 15:57:15.78 ID:KPwkU0/g0
 多分それが元ネタ。
 で、当時の北海道のヤマギシのサマーキャンプなんかは
 そんな変じゃなかったって。
 ちょっとお金に余裕あるウチの子が夏休みに行く、
 普通のキャンプだったらしいから、
 昨今問題になったヤマギシの印象とは分けて考察した方が良いと思う。


交尾
ヤマザト会合宿の前に西の祖父母と牧場巡りをする旅に出た花菜は、馬の種付けを間近で見る。また札幌競馬場で初めて馬券を買って当てた。宿で化粧水や美容液をつける祖母の姿を見た花菜は、祖父のために綺麗を保つ祖母の女心を仰ぎ見た。
《読解ポイント》10歳の孫と馬の種付けを見学する祖父が「さあ、これからが本番だぞ」とか「合体したな」とか「でかいな。野球のバットみたいだな。おう」とかつぶやくのも尋常ではないが、交尾の執拗な描写も異様だ。本が出る5年前に住人の間でこんな会話があった。


401 :可愛い奥様:2010/02/08(月) 14:15:48 ID:lfDl5pro0
 性に対して奔放なのは、周囲が牛だらけで、
 子供の頃からオスメスが交尾する風景が
 そこにあたりまえに転がってたからだと思う。
 あと、人を殺すのも、年取った牛を殺処分するのを見慣れてたから?


407 :可愛い奥様:2010/02/08(月) 14:27:46 ID:GZQh+IdR0
 人と家畜の性を同じレベルで考えられるってすごいわね。
 失礼以前に、その思考はどういう環境で培われるのか知りたいわ。  


409 :可愛い奥様:2010/02/08(月) 14:32:44 ID:/+Q/aY0H0
 家畜人工授精師って職業知らないのかな?
 「動物のお医者さん」にも出てくるよ。
 今時の家畜は遺伝的に肉牛や乳牛に向いてる精子を
 人工授精させるのが当たり前。
 牛のアオカンなんていつの時代だよww 


「人と家畜の性を同じレベルで考えられる」、想像の斜め上が佳苗なのだ。


ヤマザトと雅也君
ヤマザト会に参加した花菜はそこで二歳年上の中二の根岸雅也に出会う。真由ちゃんが彼にご執心だったが、雅也は花菜にしか興味を示さず「私は勝ったのだ」と思う。ここでは牛の人工授精と出産を見学。花菜と雅也は文通とパソコン通信をすることを約束して別れるが、夏休み明けに先生に呼び出され、男性と駅前を歩いていたが妊娠しているのかと聞かれ憤る。
《読解ポイント》根岸雅也と佳苗がヤマギシ会合宿の帰りに駅で歩いていただけで先生に援助交際や妊娠の有無を聞かれているが、どう考えても唐突で、何らかの裏付けがあったとしか思えない。週刊朝日や週刊実話には「佳苗は小6の時レンタルビデオ屋の店員と付き合ってた」という証言があり、後の「思春期」の章で「昨年の四月から百五十本以上の映画をビデオで観ていた」とあるので、雅也くんと出会う前からレンタルビデオ屋の店員とつきあっていた可能性が大きい。もちろん『礼賛』には書かれていない。ちなみに、ヤマギシ会で佳苗と雅也はヨガや野口整体の活元運動を始めるが、後付けのエピソードだろう。


西の祖父の死
西の祖父が肝硬変で入院し、見舞った花菜は病室のテレビに気づく。花菜の家にテレビはなく、見たいときは妹と父方の祖父母の家に行ったが、飲み物も出されず音量も極端に下げられるなど不愉快な態度をとられるので途中で帰ることが常だった。西の祖父は花菜が修学旅行に行っている間に亡くなった。花菜は葬式でひたすら泣きじゃくっていた。
《読解ポイント》大好きな西の祖父が病に倒れ、佳苗姉妹がテレビを観に仕方なく行く本家の祖母の「せせら笑った」「『おじゃましました』と言って戸を閉めた途端に、鍵をかける音がした」という書き方に佳苗の屈辱感がにじんでいる。本家の祖母は後妻で、佳苗の父にも冷たかったと『礼賛』にはある。元中学教師で名士の家に嫁いだ祖母は佳苗の父を目障りに思っていたのかもしれない。一部報道では、再婚後に生まれた娘が祖父の関係する福祉施設の所長をしているという。以下はあくまで住人の妄想である。


472 :可愛い奥様@転載禁止:2014/04/24(木) 18:32:21.74 ID:h+E0wJ7s0
 カナエが不満だったのは、
 叙勲までされた町の名士で権力者でもある祖父の木嶋家を
 相続できなかったことだよ。
 跡取り長男であるはずの父親とその家族は、
 祖父の再婚によって「連れ子のイラナイ子一家」に格下げされた。
 祖父が政治力駆使して掴んだ地元の利権と権力は、
 後妻の産んだ娘である叔母に取られた。
 カナエの願望ブログでよく見られる
 「婿取りを強制される立場の跡取り娘」は、
 祖父の利権を相続した叔母のことで
 自分は何も努力しなくても自動的に地元の最高権力者になれる利権を
 自分たちから奪った叔母に対する憎しみが
 カナエを化け物に育てたんだと思う。


474 :可愛い奥様@転載禁止:2014/04/24(木) 20:11:31.30 ID:h+E0wJ7s0
 無能でも関係ないよ。
 その利権のために祖父の木嶋氏は政治活動してたんだから。
 そしてその利権はちゃんと木嶋家に引き継がれて、
 税金を使っての行政の仕事をちゃっかり行使してる。
 カナエ父が跡取りでさえあれば、
 今頃別海の福祉事業の学園長とかに収まってるはずだし
 その利権はそのままそっくりカナエとその弟妹に転がり込んでる。
 カナエがここまで無差別に殺人と詐欺と売春で破滅的行動に出て、
 今もブログで嘘ばかり垂れ流しているのは
 祖父とその利権を奪った叔母たち、すなわち「木嶋家」への復讐に
 思えてならない。
 自分の手に入れられなかった巨大な権力を他人がのうのうと享受してる。
 それならばその名誉と権力を、
 自分が死刑囚になることで破壊してやる!という、一族への復讐。


475 :可愛い奥様@転載禁止:2014/04/24(木) 20:32:58.42 ID:4EltYqJN0
        再婚女性ー祖父ー祖母
              ↓  ↓   
              娘  力士エ父ー力士母
                   ↓
                  力士エ           

 こんな感じですか?
 そういう相克があるならセレブに拘るの、すごく理解できる    


478 :可愛い奥様@転載禁止:2014/04/25(金) 12:42:52.35 ID:B9q3mARN0
 中央大の法学部まで出してやったのに、
 司法書士の資格も取れない総領の甚六に見切りをつけ
 福祉系の大学卒業後、結婚して道外の施設で働いてた娘を
 呼び戻して地盤(町議会議員は娘婿)と
 ライフワーク(地元の社会福祉法人の副施設長は娘)継がせたってとこかな


490 :可愛い奥様@転載禁止:2014/04/27(日) 13:54:05.95 ID:sfMIqV0U0
 木嶋祖父は、政治活動の目的を「福祉」にしぼって活動してた。
 別海での福祉利権をずっと前から視野に入れて
 その利権を狙ってたんだよ。
 町議での活動、政治家の後援会に属しながら、
 赤十字?だかの役員をずっとやってた。
 いずれ後妻の娘に引き継げる利権としての福祉活動ね。
 だから福祉専門の大学に進学し、福祉施設で働いて経験積んで、
 用意されたポストに座るために別海に戻ってきたわけ。
 こんなこと、親が権力者で利権を押さえてないとできないことだよ。


498 :可愛い奥様@転載禁止:2014/04/28(月) 10:54:13.58 ID:yq8qRKQd0
 嫉妬の定義は「自分が得られるはずの(と、期待していた)モノを
 奪った相手への感情」よ。
 どうしてカナエが婿取りを強制される立場の跡取り娘という
 肩書きを好んだか
 福祉関係への異常な執着、
 セレブとして周囲に見られることへ拘ったのか…
 カナエが犯罪、それも突出して異常な滑稽なカナエ劇場を演じ続けたのか…?
 事件を知って、カナエの動機が理解できずにしらべ続けた結果の
 答えがコレだったわ。
 別海の親族の内情を知って、全ての糸が繋がった感じ。


511 :可愛い奥様@転載禁止:2014/04/30(水) 10:52:27.99 ID:RpUm0Jtw0
 >利権も議員の座も長男である自分の夫に世襲されると
 >wktkしてたカーチャンは、当てが外れた思いだろうが

 うん。あの母親は最初から旦那の地位と金だけが
 目当てだったんだと思う。
 世間的には、地元名士で利権と権力を握る一家の長男跡取り息子だもん。
 下は全員女しかいない。
 お家の内紛は外に出さないだろうから、
 父親の肩書きだけ見て飛びついて結婚したんじゃないかな。
 それで、実家兄妹に対抗するように、
 貧乏で金ないくせに次々と子供だけ作った。
 いまだけ経済的に苦しいだけで、
 いずれはあの一家の利権は長男とその一家に
 継承されるはずだと皮算用してね。