半年ぶりですが、みなさんこんにちは。
本日2023年6月12日、5冊目の著書『明治大正昭和 化け込み婦人記者奮闘記』が発売されました!
わーパチパチパチ。
版元は『戦前尖端語辞典』でお世話になった左右社さんです。
そして左右社さんのnoteではとっても見やすくて可愛い内容紹介エントリが公開されています。
なので内容に関してはもうそちらをご覧くださいとしか言えないのですが、簡単にお伝えしましょう。
明治41年、大阪時事新報記者の下山京子がフランスの雑誌の記事を真似て始めた変装ルポが「化け込み」の嚆矢です。
それ以前にも男性記者による変装スラムルポはありましたが、女性記者の場合は女性の職場に入り込むので近代的なものが多いのが特徴です。
例えば、雑貨行商人、料理屋の仲居、やとなと呼ばれる派遣業、カフェーの女給、百貨店裁縫部、電話消毒婦、絵画モデル、女優養成所などなど。
今でも女性の記者は男性記者より圧倒的に数が少ないのですが、当時は数えるほどで、彼女たちの職場での立ち位置や苦労、そして彼女たちが入り込んだ女性の職場の状況など、社会の中心ではない周縁の近代仕事史として化け込み記事は貴重な資料となっています。
本書は、下山京子のほかに、中平文子、北村兼子、小川好子の4人の記者を中心に、彼女たちの来し方行末と記事を追いつつ、その周辺史、そして化け込みから見える職業図鑑も載せています。
また、巻末には170以上の化け込み記事リスト、人名索引もあります。
盛りだくさんな内容で2000+税はコスパいい!
というわけで、皆さまぜひお手にとってご覧いただけたらと思います。
どうぞよろしくお願いします。
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